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投稿者:Rutsuko Nakajima

Case Stories: 貧困層の生徒の学校出席率を90%も向上させたプログラムとは?-Whirlpool Care Counts(U.S.)

米国の 大手家電メーカー・Whirlpoolによる「洗濯機プログラム(Laundry Program)」により、貧困地域に住む生徒の学校出席率が90%も向上しました。

<課題>
米国の大手家電メーカー・Whirlpoolは、自社の社会的な活動の一環として、事業を展開する地域社会の健康促進プログラムを検討していました。そこで着目した課題が、貧困地域での子どもの教育問題。
米国では、約4000人の生徒が学校を欠席し、ドロップアウトしています。ドロップアウトした生徒は就労困難に陥り、貧困のサイクルにはまっていきます。Whirlpoolは、特に貧困地域の生徒が学校を休みがちになる原因のひとつが「清潔な服を着ることができないこと」だということに着目し、この要因の解決にむけ取り組みを実施しました。

<取り組み>
Whirlpool社は、「Care Counts」という独自のコミュニティ事業を開始しました。これは、学校に洗濯機と乾燥機を提供し、生徒がいつでも自由に自分の服を持ち込んで洗濯ができるようにするものです。


<インパクト>
この取り組みは、すぐにインパクトを創出しました。パイロットプログラムでは、2校に対し、計17の洗濯機と乾燥機を提供したところ、年間2000回もの利用がありました。これは、ひとりの生徒が1年に約50回洗濯機を利用したことになります。
このプログラムにより、90%の子どもの学校出席率が改善しました。また、担任によると生徒の授業への参加態度も89%向上したとの報告もありました。

Whirlpool社は、非営利団体「Teach for America」とも協力し、米国内の10の学校区の60校の学校にこの取り組みを拡大しました。そして300もの学校が本プログラムへの参加に意欲を示しています。Whirlpool社は、このキャンペーンをYoutubeやメディアで紹介し、NPR、Fox、CBSNews、Washington Postなどの大手メディアで取り上げられました。Whirlpool社は、カンヌライオンズのグランプリを受賞し、WARC Innovation Awardの金賞を受賞しました。

■Whirlpool Care Count プログラムについて: https://www.whirlpool.com/care-counts.html
■こちらのサイトでも本件が紹介されています: https://adgang.jp/2016/08/129131.html

※Case Storiesのコーナーでは、Global Impact Relations NetworkのCampaigns of the weekで公開されている世界各国の Impact Relationsの実践例を和訳してお伝えしています。