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投稿者:Rutsuko Nakajima

2020年のパーパス経営ブランドの予測-2020 Predictions for Purpose-Driven Brands-

*This is the Japanese translation of article published by Impact Relations Global Network. Please visit here for original article.

収益ではなく、企業の存在目的(Purpose)の達成を目的とする「パーパス経営」を実践する企業・ブランドの最新の動向につき、Global Impact Relations Network の執行役員であるメリッサ・オロズコ(Melissa Orozco)がインサイトをお届けします。
*オリジナル記事は、こちらから

2020年に、パーパス経営を主導するクライアントに対するアドバイスは?
業界の競合との協働(コラボレーション)を実践しましょう。影響力のある先進的な企業は、世界規模の課題の解決を進めるために、業界の競合との協働を通じた「コレクティブアクション」によって、課題の根本的な解決に挑んでいます。
重要な課題について足踏みするのではなく、他の企業・ブランドに先だって取り組みを始めることが重要です。

そのアドバイスは、以前とどのような違いがありますか?
悦ばしいことに、自社の知見、リソース、影響を用いて社会や環境にポジティブな変化を起こそうとする企業が増え、大きなうねりが生まれています。自社の声を用いて、人々を行動へと促すコミュニケーションを始めるためのタイミングが整ってきています。

非営利団体やNGOに頼って、社会・環境課題を解決するには限界があると気づいた先進的な企業は、より持続可能な経済活動を促進するための重要な役割を担い始めています。Ben&Jerry’s、テスラ、パタゴニアなどは「社会性」を企業活動のフロントラインに掲げ、企業の存在目的(パーパス)を時には利益よりも優先させて事業を展開させています。
これらのブランドは、競合とも連携しながら、世界規模の課題に取り組み、業界のスタンダードを向上していくための協働活動(コレクティブアクション)に積極的に取り組んでいます。これらは、すでにフィランソロピー(慈善活動)ではなく、意義のあるシステムの変化を起こす活動なのです。

私たちは、ビジネスの目的が再定義されるべき時代に突入しています。
コミュニケーション活動も同じく変化しています。企業やブランドは、自社の評判を高めつつ自社の社会活動を共にリードしてくれるような、知見のあるコミュニケーションパートナーを探しています。インパクトエコノミー(新しい経済)が進化する中、コミュニケーションの実務家は、常に、いかにストーリーやコミュニケーション戦略を駆使してポジティブな社会変容を引き起こすカタリストとなれるのか、新しい知識や事例を探すことに余念がありません。インパクトリレーションズの実践を進化させていくことは、クライアントにとってもコンサルタントにとっての共通の願いなのです。


パーパス経営を実践する企業が直面するであろう最大の課題は何ですか?

所謂Cause-washingやPurpose-washingといった、コーズ(意義)やパーパスという言葉が実態がなく一人歩きすることです。Global Impact Relations Networkでは、このようなCause WashingやPurpose Washingを阻止するために、コミュニケーション業界において、インパクト志向のコミュニケーション戦略のフレームワークを提示し、インパクトリレーションの標準や原則を提示・実践し、ベストプラックティス(事例)を共有しています。
また、ブランドや企業、コミュニケーション実務家をともに集め、互いの成果を称えあいつつ、今以上に何ができるかについて、ネットワークの参加者を教育しています。コミュニケーション活動に取り組む当事者が共に活動することで、透明性があり、偽りのないオーセンティックなコミュニケーションが当たり前となる業界をつくっていきたいと願っています。

2020年のパーパス経営に関するトレンドは?
大企業間の協働がすすみ、システマチックな変化が促進されると思います。